20代、未経験でもロンドンで金融業界への転職に成功した理由とは?

この記事では、私が20代の時にロンドンで未経験だった金融業界への転職に成功した体験談を書いています。

海外での転職はハードルが高いです。当然、イギリスでの転職も相当難しかったです。それでもなぜ、メーカーから競争率の高い金融に、しかも20代だった私が転職できたのか、その方法をまとめました。

失敗談も公開しています。

この方法で私でも転職に成功したので、きちんとこの通り転職活動を行えば誰でも転職に成功できると思います。ぜひこの記事を参考にして、あなたのキャリアアップのお役に立ててもらえることを願っています。

ちなみに、国内から海外への転出を考えている人向けの記事も書いています。参考にしてください。

この記事では、未経験や20代でも海外に仕事を見つけて転職する方法を紹介します。 駐在として派遣されるのではなく、自力で海外へ転職するな...

 1. 失敗したこと

ロンドンで金融業界への転職を思い立った私がまず行ったことは、とにかく履歴書を送りまくることでした。企業のウェブサイトに載っている求人情報に応募したり、興味のある会社には人事に直接履歴書を送ったり。日系の会社に限らずイギリスの求人サイトも利用して、気になった会社には日系・外資にこだわらずどんどん応募しました。

おそらく100社ほどに履歴書を送ったと思います。

今思えば当たり前なのですが、金融業界未経験で、他業界の経験もほとんどないような20代の私が、いきなり銀行や証券会社などに履歴書を送ってもスルーされるだけです。

当然、結果は全滅。

ドキドキしながら送った膨大な数の履歴書は、ほとんど読まれることもなく削除されゴミ箱行きだったということです。

この無意味な作業に私は、3ヶ月以上を費やしました。貴重な時間を無駄にして分かったことは、すでに何らかの得意分野があったり、特殊技術を持っていたり、関連業務での経験があるという場合を除いて、業界未経験の日本人がイギリスで自力で転職活動を行うのは無謀なのだということです。

この記事では、私のように膨大な時間を無駄にしなくて済むよう、効率的に転職活動を行って転職に成功する方法を紹介しています。参考にしていただけると幸いです。

2. ロンドンで転職成功への第一歩、エージェントに登録

自力での転職活動が無理だと痛感した私は、いくつかの転職エージェントに登録しました。
登録には、CV(履歴書)の送付またはアップロードが必要でした。イギリスには、日本のような決められた履歴書様式はないので、自分でデザインを考えて作成しました。私の場合は学歴と職務経歴、自己PRを1枚にまとめました。

転職エージェントに登録したことで、転職活動が飛躍的に前進しました。効率的な転職活動を行うためには、必ずエージェントへの登録をおすすめします。

ちなみに私は日系・外資こだわらず複数のエージェントに登録しましたが、最終的に決まった仕事は日系のエージェントに紹介してもらった求人でした。未経験の場合は、少なくとも日本人であるという強み*が活かせるように、日系エージェントを利用するのが一番効率的なようです。
*イギリスでは差別になるため、日本人ではなく、「日本語が話せる」と表現します。

外資企業を希望する場合も日系エージェントが役立ちます。私がオファーをもらった会社のひとつである米系投資銀行も、日系エージェントに紹介してもらったものでした。日本株チームでしたが、日本人が一人もいなかったため、日本人を探していたとのことでした。

3. 転職エージェントとの面接

転職エージェントに登録すると早速エージェントオフィスでの面談に呼ばれました。面談では、どんな経歴があるか、どんな職種を希望しているかなどを詳細に伝えました。

また、エージェントからは最新の転職市場動向を教わりました。どんなポジションならオファーがもらえそうか、現実的にどのくらいの給料がもらえそうかなどの目安になりました。

4. 求人を紹介してもらい、応募するものを決定

転職エージェントとの面談で伝えた希望に応じて、私の希望に沿うポジションの求人を次々にエージェントが紹介してくれました。

ほとんどの求人は非公開求人であるため、自分でジョブサイト等で探していた時には見つからなかったポジションばかりでした。会社のウェブサイトで見ても「現在は中途採用の募集は行っておりません。」などと書いてあったりもしました。それを考えると転職エージェントの力は偉大です。

この段階では給与額は、「経験に応じて○ポンド~○ポンド」と幅をもって伝えられました。未経験で金融業界への転職を目指したため、エントリーレベルのものが主でした。私は、7件紹介された求人のうち3件に応募することにしました。応募したいとエージェントに伝えると、すぐにエージェントから該当企業にCV(履歴書)を送ってくれました。

私からエージェントに送った履歴書は一種類でしたが、応募するポジションによって企業ごとにエージェントがCVの内容を調整してから送ってくれたのが助かりました。私から直接送っていたCVは全て無視されたのに、エージェントを通じて応募したところ3社ともすぐに書類審査に合格し面接に呼ばれました。

5. インタビュー(面接)

書類審査に通過すると、各企業オフィスでのインタビュー(面接)に呼ばれました。

会社によって順番は異なりましたが、どの会社でも人事、直属の上司となる人、チームや部署のヘッドのインタビューを受けました。ある会社では、上司だけでなくチームメイトとなる人たちとのインタビューも設定されました。どの会社でも、ヘッドとの面接はほんの最終確認程度で短めでした。

6. 適性試験

適性試験は行われる企業と行わない企業がありました。

私が受けたテストには、Excelを使ったデータ処理、マクロ、VBI、日経新聞の記事を英訳などがありました。本格的なテストもありましたが、面接の一環として「パソコンを渡すから、ちょっと今からぱぱっと見せてほしい」と言われて上司の目の前で言われた作業をしたこともありました。普段から表計算ソフトは使っていましたが、ピボットテーブルやExcel関数など、横で監視されていると非常にやりづらかったのを覚えています。

能力テストの他に、性格テストを行うこともあるようです。

7. オファー獲得

面接に行った会社のうち一つから、エージェントを通じて合格の旨が知らされ、オファーレター(内定の通知)をもらいました。

オファーレターには入社日、年収、タイトル/ポジション、勤務地、業務内容、福利厚生などの各種条件が示されていました。詳細をじっくり読んだところ特に気になる点はありませんでしたが、例え未経験と言っても満足のいく給料がほしかったので、エージェントを通じて給与交渉を行いました。

また、入社日ですが、前の会社のノーティスピリオド(Notice Period、会社をやめる何日前までに通知する必要があるか)を考慮し、それに違反しないでやめられる期間があるか確認しましょう。

給与額アップのための戦略的な交渉方法も下記で紹介しているのでご参考にしていただけると幸いです。

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あとの2社については、ひとつは不合格、もうひとつは散々迷った末、私からお断りしました。入社した会社では非常に満足のいく仕事ができ、貴重な経験を積むことができました。このポジションに就いて本当に良かったと思っています。

8. 入社前チェック

めでたく合意に至りオファーレターにサインをし、入社が決定するとすぐ、入社前チェックがありました。

過去10年の住所、パスポートやビザのコピー、英国からの退去強制歴、逮捕歴、過去の給与(このとき給与明細コピーを求められることもあるので、面接時に過去給与について嘘をつくのはNGです。)など様々なバックグラウンド項目が対象でした。

9. 初出社、フォローアップ

無事初出社を終え2週間ほど経過したところで、転職エージェントからフォローアップの連絡がありました。私は特に困っていることはありませんでしたが、何かあればこのタイミングで伝えましょう。

まとめ:

ロンドン滞在中、100社以上の企業に応募しても1件も書類選考さえ通過しなかった私が、日系の転職エージェントを利用することですぐに希望の企業に転職できた経験についてでした。

1. 失敗したこと

2. ロンドンで転職成功への第一歩、エージェントに登録

3. 転職エージェントとの面接

4. 求人を紹介してもらい、応募するものを決定

5. インタビュー(面接)

6. 適性試験

7. オファー獲得

8. 入社前チェック

9. 初出社、フォローアップ