転職時の給与交渉で提示額より給与額をアップするための8カ条

この記事では、転職の面接時に給与交渉を行い、提示額より給料を増額させる方法について紹介します。自分が欲しいお金の額について交渉するのは、ためらってしまったり、どう給与アップを要求すればよいのか分からず不安に思って当然です。でもその悩みは、下記の給与交渉8カ条で解決することができます。この8カ条を実行すれば、きっと給与額をアップさせて満足することができます。

第1条、転職時の面接でも給与交渉は必ずするべき

日本人は、お金について話したり、もっとお金が欲しいと言ったりすることを恥だと考える傾向があります。確かに、ただやみくもに欲しい欲しいと叫ぶのは恥ずかしいことだと思います。でも、論理的な説明で自分がもっと高い給料に値する人材であることを伝えるのは決して間違ったことではありません。

むしろとても重要なことです。私は転職の度に、この記事で説明している方法で給料の交渉を行い、毎回オファー金額より給与額をアップすることに成功しました。

第2条、業界水準の給与額を調べる

その業界の、応募しているポジション・役職での給与水準を調べましょう。

ネットの求人情報で似ているポジションをいくつか調べると、だいたい○万円~○万円くらいというように分かってきます。根拠となるようURLも残しておきましょう。

一番新しく正確な情報を知るのに役立つのは、人材紹介会社、転職エージェントです。応募する会社から提示されている給与額が、業界水準と比べて高いのか低いのかを教えてくれます。それだけでなく、今働いている会社でもらっている給料が妥当であるかどうかも教えてくれます。現実を知らないまま水準より低い給与額を受け入れてしまうことがないよう、転職エージェントには必ず登録しておくべきです。

第3条、希望給与額を決定

業界水準の給与額を参考に、自分の希望額を設定します。

より高額を目指すため、業界水準の上限を目安にして良いでしょう。交渉中に希望額より下がることがほとんどです。多少は減る前提で、減っても満足できる額を決めてください。

そして、その額が今の給料や年収に対して何%のアップなのかを計算します。希望額そのものより、この「何%アップなのか」を重視する企業が多いです。

また、切りの良い数字ではなく、細かい数字を提示します。
例: 月給47万円 → 月給46万8500円

そのほうが、この額はリサーチや深い考察の末にたどり着いた結論であるとの印象を面接官や人事担当者に与えられます。そして、希望額により近い額が提示される可能性が高いのです。

第4条、自分が会社にもたらすメリットを挙げる

なぜ自分がその給与額に値する人材であるかをアピールする材料をそろえます。

過去の業績

今までに自分が成功させたプロジェクトや、会社の業績を向上させたエピソードなどを、可能であれば具体的な数字を用いて説明します。

顧客からもらったフィードバックや、同僚からの評価などで適するものがあれば、それも交渉の材料になります。

コンピテンシー

コミュニケーション能力が高い、チームワークが得意など、自分の優れた特性のうち応募するポジションで役立つものを挙げます。

NGなのは、「がんばるから」「長時間労働ができるから」と言ったような言葉です。そもそも仕事をがんばるのは当たり前です。熱意は、言葉ではなく、面接に臨む態度や徹底的に準備をする姿勢で見せましょう。

下記に言い換えの例を載せましたので、参考にしてください。
例:
×がんばるから → ○集中力が高く、細部までミスが少ないから
×長時間働けるから → ○仕事が効率的なので、同時間で仕上げる仕事量が人より多いから
×トラブルの際は仕事優先するから → ○トラブルを未然に防ぐリスク管理能力が高いから(今までに回避したトラブルの例もあわせて)

第5条、他社からのオファー金額の提示

転職活動中、他社からも同時にオファーを受けている場合があるでしょう。企業名は言わなくてもよいですが、その旨はぜひ伝えましょう。自分が他社にとっても魅力的人材である点をほのめかす効果があります。

他社からの提示額のほうが高い場合は、その金額も伝えます。そのうえで、「でも私は御社のほうにより強い興味を持っていて、給与額の面で悩むが、それが解決されればぜひこちらで貢献したい」という気持ちを表明しましょう。

需要と供給の原理です。あなたを獲得するために、企業は増額オファーを検討することになります。

この点でも、転職エージェントに登録して、複数の企業の選考に効率的に参加することが重要です。

第6条、 給与交渉シートを作成

上記で挙げた、給与交渉で伝えるポイントを書き出して1枚の紙に整理します。

頭の中だけで考えていると、言おうと思っていた事項を面接時に忘れてしまうことがあります。相手を納得させるためには、徹底した準備が必要です。話がどのように流れても、必ず伝えるべき事柄は忘れないよう、しっかりまとめておきましょう。

紙にまとめることで、伝えるべき内容が頭の中ですっきりと明確になり、余裕をもって交渉に臨めます。

1度作れば、少しずつ修正を加えて他社の面接でも使えるので、面倒がらずにぜひ行いましょう。

第7条、交渉内容を短いスピーチにして練習

給与交渉のポイントをまとめ、短いスピーチにして練習しましょう。

誰かに面接官役をやってもらってシミュレーションするのが一番ですが、それが難しい場合も一人で声に出して練習しておきます。

第8条、給与の希望額は先に言わない

面接官に聞かれても、希望額を相手より先に言うのは避けましょう。

もしかしたら相手は、思っているより多い額を想定しているかもしれません。また、自分の希望額があまりにも高すぎて話にならないという展開に陥ることも避けられます。

後出しじゃんけんが有利なのと同じで、給与交渉でも相手の出方を見ながら進めるのが得策です。

まとめ:

さて、この記事では転職の際の給与交渉を有利に進めるための8カ条を紹介しました。

第1条、転職時の面接でも給与交渉は必ずするべき
第2条、業界水準の給与額を調べる
第3条、希望給与額を決定
第4条、自分が会社にもたらすメリットを挙げる
第5条、他社からのオファー金額の提示
第6条、 給与交渉シートを作成
第7条、交渉内容を短いスピーチにして練習
第8条、給与の希望額は先に言わない

繰り返しになりますが、給与交渉を行うことは恥ずかしいことではありません。むしろ、論理的な説明で給与アップを要求することは大切なことです。

海外では当たり前に給与交渉が行われています。私は上記の方法で、ヨーロッパで就職したときも、アジアで就職したときも、日系企業に就職したときも、転職の度に給料の交渉を行い、毎回オファー金額より給与額をアップすることに成功しました。

ぜひ参考にして、給料の増額を実現させてください。